放送大学

【シラバス】
　情報通信技術（ICT）の普及により、パソコンを用いたレポート作成、プレゼンテーション、情報検索が不可欠になっている。インターネットを安全に使うためには、セキュリティの知識も重要である。放送大学でも、システムWAKABAを通してオンラインでの出願・科目登録等ができるが、そのためにはパソコンやインターネットについての知識や技術が必要になる。そこで、初歩からのパソコン操作を身につけるために演習形式で実施する。

【授業テーマ】

• パソコンの基本操作（キーボード入力・マウス操作など）
• ウェブと電子メール
• セキュリティとマナー
• 放送大学におけるICT活用（システムWAKABA・キャンパスネット・図書館）
• 学習管理システム・テレビ会議システムの紹介
• ワードによる文書作成
• パワーポイントによるプレゼンテーション

【学生へのメッセージ】
　放送大学で必要な基本的なパソコン操作を初歩から学びます。実技中心の授業なので、初めてパソコンに触る方の参加を歓迎します。みなさんの積極的な学習活動を期待しています。

【受講者が当日用意するもの】
USBメモリ（授業内で作成したファイルなどを持ち帰りたい方）。

【シラバス】
　映画等の映像や朗読等の音声を通して、ドイツ文学の世界へご案内します。ドイツ文学には、十八世紀後半から十九世紀にかけてと、十九世紀末から二十世紀半ばあたりまでの二つの黄金期があるといわれます。この授業では、この二つの黄金期の作品を主に取り上げて、ドイツ文学への導入をはかります。映画の一部を見ながら作家と作品について紹介したり、詩などの朗読テープを聞いてドイツ語の響きを味わいながら、講義を進めます。

【授業テーマ】

• ドイツ・ロマン派（１）グリム童話を中心に
• ドイツ・ロマン派（２）ホフマンを中心に
• ドイツ・ロマン派（３）その他の作家と作品
• 二十世紀のドイツ文学（１）トーマス・マンを中心に
• 二十世紀のドイツ文学（２）カフカを中心に
• 二十世紀のドイツ文学（３）ケストナーを中心に
• 二十世紀のドイツ文学（４）グラスを中心に
• 二十世紀のドイツ文学（５）その他の作家と作品

【学生へのメッセージ】
　Miyauchis Wunderkammerというサイトを開いています。授業で取り上げる予定の詩なども紹介していますので、一度ご覧ください。

【シラバス】
　人間の体には心臓や肝臓などの臓器があり、生命を営む重要な働きを担っている。病気や外傷で臓器が傷害されると、生命が危うくなるため、その働きを補う人工臓器が研究開発されてきた。本授業では、今や現代医学にはなくてはならない人工臓器の概要を医学、工学の両面から講義する。また、細胞や生体機能を活用する最新の再生医工学にも触れたい。医療の進歩における科学技術や工学の意義を学び、技術立国日本の将来を考えたい。

【授業テーマ】

• 医療技術の進歩と人工臓器
• 心不全医療と補助循環・人工心臓
• 人工臓器を支える工学技術：計測と制御
• 人工臓器を支える工学技術：生体材料
• いろいろな人工臓器と人工臓器の進歩
• 人工臓器と再生医工学
• 再生医工学の基礎と発展
• 人工臓器・再生医工学・日本の医療のこれから

【学生へのメッセージ】
　医学的な内容、工学的な内容が出てきますが、一般の受講者にもわかるように講義したいと思います。疑問や意見など積極的に聞いて理解してください。

【シラバス】
心臓・血管の病気について、理解を深めることを目的とします。とくに最近注目を集めている心筋梗塞・狭心症、心不全、エコノミークラス症候群、不整脈、高血圧を取り上げ、その発生機序、症状、検査法、治療法（薬による治療と薬以外の治療法）について分かりやすく解説します。また薬を使用しないカテーテル治療の進歩や、メタボリック症候群と心・血管疾患との関係、睡眠時無呼吸症候群についても触れたいと思います。なお各授業は、それぞれの専門家が分担して行います。

【授業テーマ】

• 総論（心臓の病気の種類、症状、治療法）
• メタボリック症候群と心・血管病
• 虚血性心疾患（心筋梗塞、狭心症）
• カテーテル治療（動脈硬化性疾患に対する治療法）
• 心不全
• 睡眠時無呼吸症候群（呼吸と循環の関わり）
• 不整脈（心房細動、心臓性突然死）
• 高血圧

【学生へのメッセージ】
　心疾患はわが国の死因の第２位を占める重要な病気で、年を取るとともにその有病率は増加します。心臓や血管の病気の正体を知れば、自ずと対策が生じてきます。薬ばかりではなく、日常生活習慣の工夫が大切であることを理解して欲しいと思います。

【シラバス】
　ヘルスツーリズムは、旅行による保養・リフレッシュ効果を狙うだけでなく、日々の生活を見直し実践的で効果のある健康休養法を身につけることも重要な要素である。本講義はヘルスツーリズムによって期待される健康や生活の質への影響を理論と実践の双方から学ぶ。また富山大学で開発したツーリズムを構成する「休養プログラム」を通して健康行動に着目した臨地実習を行なう。

【授業テーマ】

• 健康と休養概論
• ヘルスツーリズムの効果と健康行動
• ストレス社会の健康づくり
• ヘルスコーディネート１
• 森林療法
• 水中運動
• 温泉療法
• ヘルスコーディネート２

【受講者が当日用意するもの】
水着、スイミングキャップ、タオル等、運動しやすい服装
※本講義受講者は学生教育研究災害傷害保険に加入していただきますので、未加入の方は１１/５（金）までに加入手続きをしてください。
※桜ヶ池クアガーデンのプール使用料として、一人￥1，200必要です。

この授業は、【桜ヶ池自遊の森、桜ヶ池クアガーデン（１１月７日（日）のみ）（【桜ヶ池自遊の森】富山県南砺市立野原東1767番地、【桜ヶ池クアガーデン】富山県南砺市立野原東1514番地）】で行います。

【シラバス】
　女性の思春期から成熟期、更年期さらに老年期のライフステージにおける特徴を理解し、女性のライフサイクルの変化に伴う健康上の課題について考える。一方、女性の健康に影響を及ぼす要因である社会構造の変化や保健医療の変遷、さらに健康の指数となる母子保健統計等の実態を理解することから、次世代を担う人々のＲｅｐｒｏｄｕｃｔｉｖｅ　Ｈｅａｌｔｈ　Ｒｉｇhtと女性の健康に関連したヘルスプロモーションのありかたについて理解を深める。

【授業テーマ】

• ライフステージ
• 成長と発達
• 女性の健康問題
• 女性のライフサイクル
• Reproductive health Right
• ヘルスプロモーション
• 母子保健指標
• 社会構造の変化

【学生へのメッセージ】
　受講生のうち、女性は自分自身のこととして考え、男性は自分のパートナーをより理解できる機会となることを期待しています。

【シラバス】
　現代の心理学研究においては、実証的なデータを取ることが必要とされます。その基礎として、この講義では、講師の指示・指導のもとで受講者自身が心理実験や心理検査などを実施し、得られたデータを分析し、その結果を実験報告書の形にまとめます。具体的には、知覚心理学（感覚量の測定）、認知心理学（注意）、学習心理学（記憶と学習方略）、計量心理学（尺度の構成）を取り扱います。

【授業テーマ】

• 知覚心理学（対比現象と感覚量の測定）実験と解説１
• 知覚心理学（対比現象と感覚量の測定）実験と解説２
• 学習心理学（記憶と学習方略）実験と解説１
• 学習心理学（記憶と学習方略）実験と解説２
• 認知心理学（視覚的注意）実験と解説１
• 認知心理学（視覚的注意）実験と解説２
• 計量心理学（一対比較法と尺度構成）実験と解説１
• 計量心理学（一対比較法と尺度構成）実験と解説２

【受講者が当日用意するもの】
電卓（ルートの値が求められるもの）、定規

【シラバス】
　心の健康とはなにか、心の健康を保つためにはどのようにしたらいいのかを学びます。特にうつ病については詳しく学びます。グループディスカッションや心理テストを通じて、各自にとっての「心の健康」とはなにかを考えます。その後、心の健康を保つスキルを学びます。リラクセーション、問題解決志向療法、認知行動療法、カウンセリングテクニックの初歩を学習し、演習を通じて各自が実践できるようにします。

【授業テーマ】

• 心の健康とは何か
• 自分と向き合う（心理テスト、ストレスチェック）
• 心の健康を保つためにはどうしたらよいか（グループディスカッション）
• うつ病を知る、うつ病を予防するには
• 問題解決志向療法（ワークシート)
• 認知行動療法（ワークシート）
• カウンセリングテクニック（ロールプレイ演習）
• リラクセーション（演習）

【学生へのメッセージ】
　グループディスカッションやロールプレイなどの演習を多く行いますので、授業への積極的な参加を望みます。

【シラバス】
　日本の政治を「地方自治」という観点から考えていきます。「地方自治」、「地方分権」は時代のキーワードになってきています。その背景を日本の地方自治の歴史、制度から考えて、日本の地方自治の特徴や今後の地方自治の展望を考えます。面接授業の特性を活かして、できるだけ一方的な講義にならずに、授業出席者にも発言してもらえるように、資料を読んだり質問をしたりする予定です。

【授業テーマ】

• オリエンテーションと講義の概要
• 戦後日本の地方自治
• 地方自治の歴史とその特徴
• 地方制度の課題
• 地方財政の課題
• 地方自治の展望
• 富山県に関する問題
• まとめとレポート

【学生へのメッセージ】
　面接授業で多くの知識を得るというよりは、一つでも考えるヒントを得ていただければと願っています。

【シラバス】
　一般に、問題を解決するには、問題自体の性質を理解することと、解決のための一般的な手法について知っていることが必要です。この授業では、パズルレベルから簡単な情報処理の問題までを例題として、その数理的な性質と問題解決の一般的なやり方を説明します。説明の中でコンピュータのプログラムを用いることもありますが、プログラミング自体の授業ではありません。

【授業テーマ】

• 問題の把握と表現の方法
• 状態と状態遷移
• 状態と変数
• 状態遷移図からの性質の抽出
• 逐次的理解から再帰的理解へ
• 再帰的手続きの実際
• データ構造の利用と計算の手間
• 問題解決のいろいろ

【学生へのメッセージ】
　コンピュータに関する前提知識は不要です。若干の数学的話題も含まれますが、苦手な方でも大丈夫です。

【シラバス】
　漆工芸は、その起源を辿れば縄文時代前期にまで遡れる日本固有の文化です。しかし、漆工芸という言葉を聞いて、なかなかそのイメージが出来ない人が多くなってきていると思います。そんな漆工芸の世界を、ことばの成り立ちから、材料や道具の話、漆工芸の変遷、各地の漆工芸産業について、生活の中の漆工芸品について等、多くの視点から概説いたします。

【授業テーマ】

• 「うるし」という言葉について
• 漆工芸の材料、技法について１
• 漆工芸の材料、技法について２
• 漆工芸の材料、技法について３
• 漆工芸の歴史１
• 漆工芸の歴史２
• 漆工芸産業について
• 生活の中の漆工芸について

【シラバス】
　日本古代中世における宗教思想の特徴として、神道と仏教の混交、融合、習合、共存が挙げられる。本講義では、神道と仏教の習合のありようをまず一般的に概説した後、神仏習合の例として、特に八幡神信仰を取り上げてその特質をともに考察したい。また、それだけでなく、『沙石集』等当時の仏教説話の中にみられる神仏習合思想を紹介したい。

【授業テーマ】

• 神仏習合とはなにか１
• 神仏習合とは何か２
• 神仏習合の思想　『沙石集』をもとに１
• 神仏習合の思想　『沙石集』をもとに２
• 神仏習合の具体例　八幡信仰１
• 神仏習合の具体例　八幡信仰２
• 神仏習合の具体例　八幡信仰３
• まとめ

【学生へのメッセージ】
　日本の宗教思想の特質について考えるきっかけを与えられればと思います。