以上、かなり長くなってしまいましたが、認定心理士についてご理解いただけましたでしょうか?
たぶん、いきなり全部は理解し切れないかもしれませんが、できるだけ早めに準備を始めておくことは、お勧めしておきます。
卒業間近になって慌てて、認定心理士資格もついでに取っておこうなどと考える方に限って、c領域の面接授業の単位が足りなかったり、
b領域の単位が不足していたなどということになりがちです。
最後に、ここまでに書かなかったことで、比較的よくご質問のあるいくつかの事柄について、書いておきます。
@ 時々、認定対象になるのが現在開講中の科目だけであると思っていらっしゃる方がありますが、恐らく科目群履修認証制度(エキスパート)と
混同しておられるからだと思います。その科目の単位を修得してさえいれば、それがいつの時点で修得した単位であっても、認定の対象になります。
そのために、年度別資格取得対応項目一覧には、
放送大学の開学以来の全ての科目が対応付けされている訳です。
A 認定心理士資格では、その科目の単位を修得しているということだけが認定要件ですから、単位を修得していることが、確実に証明されなければなりません。
証明の1つ目は大学で「成績・単位修得証明書」を発行してもらうことです。これによって、その科目の単位を修得していることが、証明される訳です。
2つ目は、所属大学の専任教員の署名、捺印をもらうことです。こちらは、書類に記載した内容が事実であることを、証明するものです。
ついでに言うと、単位の修得だけが問題なので、成績は関係ありません。
B 単位は、どこの大学で修得したものでも、認定の対象にすることが出来ます。ただし、それは4年制大学に限られます。昔、短大で修得したという単位は、
残念ですが認定心理士の資格申請の対象にはなりません。他大学で修得した単位についても、その単位を修得したということを、証明してもらうために当該大学から
単位修得証明書をもらって下さい。
C 先ほども書きましたが、bとc領域の科目については、それぞれの科目のシラバス(講義概要)のコピーを添付する必要があります。放送大学のb、c領域のシラバスは、
平成11年以降のものなら、各学習センターに保管されていますので、申し出ればコピーをさせてもらえます。ただ、他大学の古い(1980年以前)授業では、シラバスが
そもそもなかったり、保管されていないというケースも少なくないようです。このような場合、認定委員会にその旨伝え、自分で当時の授業内容を思い出してシラバス
(もどき)を作成するという方法で代用させてもらえる例もあるようです。そのような方は、認定委員会に事前にご相談なさることをお勧めします。
D 1998年以降の放送大学の科目には、必ず「(’12)」などといった年度が付いています。放送大学の科目の場合、この年度まで含めて科目名であると考えておいて下さい。
特に、年度だけが違って、科目名が同じ(例えば「心理学研究法(’03)」と「心理学研究法(’08)」など)という科目が時にあるのですが、このような場合同じ科目名なので、
2科目として認定されないのではと、心配なさる方があります。でもこの2科目は、違う科目なので、2科目(4単位)として認定されています。
最初に書きましたように、このwebページでは、具体的な申請の仕方とか、申請書の書き方には触れませんでした。こうした疑問については、
認定心理士資格取得の手引きを参考にして下さい。
それでは、皆さんの認定心理士資格取得を目指した学習が、実り多くまた充実したものとなりますよう、お祈りしています。