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演習問題1解答


次のそれぞれの正誤を判定しなさい。

問題1−1

関数 $ f(x)=x^{2}-3x$について, $ f(\displaystyle \frac{1}{2})=-1$である.


解答  誤


コメント    $ f(\displaystyle \frac{1}{2})=(\frac{1}{2})^{2}-3\times(\frac{1}{2})=\frac{1}{4}-\frac{3}{2}=-\frac{5}{4}$



問題1−2

関数$ y=x^{2}+1$と関数$ v=u^{2}+1$は同じ関数である.


解答  正


コメント  これらはともに、数を2乗して1を加えるという関数であり、用いる変数記号が異なるだけで関数としては同じものである。




問題1−3

関数 $ y=\displaystyle \frac{1}{x} (x\in[2,\infty))$の値域は $ [0,\displaystyle \frac{1}{2}]$である.


解答  誤


コメント  $ x=0$は値域に入らない。値域は $ (0,\displaystyle \frac{1}{2}]$である。



問題1−4

関数 $ y=x^{2} (x\in[-1,3])$の値域は$ [1,9]$である.


解答   誤


コメント   $ -1\leqq x\leqq 0$のとき、 $ 0\leqq x^{2}\leqq 1, 0\leqq x\leqq 3$のとき、 $ 0\leqq x^{2}\leqq 9$だから、値域は$ [0,9]$である。




問題1−5

関数 $ y=\displaystyle \frac{x^{2}-4}{x-2}$と関数$ y=x+2$は同じ関数である.


解答  誤


コメント  $ x\neq 2$のとき、 $ \displaystyle \frac{x^{2}-4}{x-2}=x+2$だが、$ x=2$のとき、 $ y=\displaystyle \frac{x^{2}-4}{x-2}$は定義されていない。
一方、$ y=x+2$はすべての実数$ x$で定義されている。定義域が違うのでこの2つは異なる関数である。




問題1−6

関数$ y=x^{2}$は1対1であり,逆関数が存在する.


解答  誤


コメント  $ a>0$のとき、$ x^{2}=a$となるのは、 $ x=\sqrt{a}$ $ x=-\sqrt{a}$の2つであるので、1対1でない。したがって、逆関数は存在しない。




問題1−7

関数 $ y=x^{2} (x\in[0,\infty))$の逆関数は $ x=\sqrt{y} (y\in[0,\infty))$である.


解答    正




問題1−8

関数 $ y=x^{2} (x\in(-\infty,0])$の逆関数は $ y=-\sqrt{x} (x\in[0,\infty))$である.


解答    正


コメント  $ y=x^{2}$$ x$について解けば、 $ x=\pm\sqrt{y}$であるが、$ x\leqq 0$だから、逆関数は $ x=-\sqrt{y} (y\in[0,\infty))$。変数をとり替えると、
$ y=-\sqrt{x} (x\in[0,\infty))$である.




問題1−9

関数 $ y=\displaystyle \frac{1}{x}$の逆関数は $ y=\displaystyle \frac{1}{x}$である.


解答    正


コメント     $ y=\displaystyle \frac{1}{x}$$ x$について解くと、 $ x=\displaystyle \frac{1}{y}$となるが、変数をとり替えると、 $ y=\displaystyle \frac{1}{x}$となる。




問題1−10

関数 $ y=f(x) (x\in D)$が1対1であるための必要十分条件は

$\displaystyle x=x^{\prime} (x,x^{\prime}\in D)$ならば$\displaystyle f(x)=f(x^{\prime})$

が成り立つことである.


解答   誤


コメント  関数 $ y=f(x) (x\in D)$が1対1であるとは、

$\displaystyle f(x)=f(x^{\prime}) (x,x^{\prime}\in D)$ならば$\displaystyle x=x^{\prime}$

が成り立つことである。



問題1−11

関数 $ y=-\sqrt{x} (x\in[0,\infty))$は狭義単調減少関数である.


解答   正


コメント  $ 0\leqq x_{1}<x_{2}$とすれば、 $ \sqrt{x_{1}}<\sqrt{x_{2}}. $ゆえに、 $ -\sqrt{x_{1}}>-\sqrt{x_{2}}$となり、狭義単調減少関数である。




問題1−12

関数$ y=2x-3$の逆関数は $ x=\displaystyle \frac{1}{2}y+\frac{3}{2}$である.


解答   正


コメント  $ y=2x-3$$ x$について解けば、 $ x=\displaystyle \frac{1}{2}y+\frac{3}{2}$を得る。変数をとり替えて、   $ y=\displaystyle \frac{1}{2}x+\frac{3}{2}$ と表しても良い。 







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