「中世、山口を彩った大内文化」チラシ

公開授業「中世、山口を彩った大内文化」の内容

平成21年11月7日(土)・8日(日)
場 所:山口市菜香亭
講 師:國守進(山口県立大学・名誉教授)
     高橋好夫(重要文化財龍福寺本堂設計管理事務所・所長)
     古賀信幸(山口市総合政策部文化政策課市史編纂室・室長)
     岩井共二(山口県立美術館・主任学芸員)
戦国時代、西国一の守護大名大内氏が三代にかけて山口に華やかにあふれさせた文化の香りは、司馬遼太郎の「街道をゆく−長州路」で触れられている国宝瑠璃光寺五重塔、雪舟による庭園、絵画、そして大内館跡にみられる。講義は、約200年にわたる大内氏の歴史や文化についての総括的な講義(國守)で始まり、大内義隆を弔うために建立された龍福寺を中心とした構造物の解体修理現場見学を含めた講義(高橋)、考古学的見地からの関係遺跡や常栄寺の雪舟庭園などの講義(古賀)、大内時代の仏像のファイバースコープ調査映像、国宝「山水長巻」をはじめとする雪舟の絵画作品の解説の講義(岩井)を行う。
 

〜受講者の感想から〜

説明が分かりやすいが、内容は専門的でかなり高度なものであった。このような場所で実地に行われる ことが大変雰囲気的に良かった。特に現地での見学が講座を生き生きとさせ、よく理解できた。

「大内氏の歴史と文化」豊かな講義に、点が面になってゆくのを感じました。大内文化の成り立ちがわかり易く、興味深く聴講できました。龍福寺の境内に大内文化の雅を感じました。

直接現場に行ったり、その土地の第一人者の先生方に習うということはすばらしいことと思いました。その土地の匂いがただようすばらしいものでした。

龍福寺、現場見学授業は、特に印象に残りました。チョウナや槍カンナも、 実物を見せていただき、実際に、削りくずを嗅ぎますと忘れていた木の芽香が記憶によみがえりました。 こだわりをもった、改修、修復を行っておられることも理解できました。又、種々雑多な質問にもていねいに熱心に答えていただき今回の授業が忘れ難いものになりました。

龍福本堂の修理現場での講義がとても印象に残りました。なかなか見学する機会のないものなので、とても良い経験になりました。ありがとうございます。