学習

◆ 地域連携面接授業 ◆

山口学習センターでは、山口学習センター設立10周年の平成19年度から地域の教育委員会や地方自治体と連携した面接授業『地域連携面接授業』を開催しています。

地域に出て、現場を見て、空気を感じるなかで歴史、文化学ぶ体験的学習を目指し山口県内の学生と共に全国から多くの学生に参加していただています。

授業内容のアンケートでは好評をいただいております。地元の学生からも「地元にいるが知らない話も聞け、講義としてより深く学べる」と好評で、引き続き県内各地で開講していく予定です。

また、授業の一部を公開授業として開放することもあります。公開枠を活用し、学ぶ楽しさ感じ、放送大学での学習に関心を持っていただければと思います。


≪平成27年度≫

『幕末維新の長州藩と諸藩』
【授業内容】
 日本の国全体が大きくゆれた幕末期における長州藩と諸藩の関係(特に熊本藩と松山藩の動き)を歴史学的に学びます。また明治期となってからのこれらの藩の政治と社会変革の歴史と山口の関係や諸外国との関係などを学ぶとともに、日本近代化の光と影を具体的に物語る貴重な文化遺産として「明治日本の産業革命遺産」をとりあげ、その本質の理解を深めます。
日程 6月6日(土)・6月7日(日)
定員 55名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 萩博物館

≪平成26年度≫

『時代を創る人-周南から』
【授業内容】
現代を築いてきた原点を見つけるためには、周南市(旧徳山市)の偉人として明治時代を創り日本の近代化に尽くした「児玉源太郎」と「矢嶋作郎」に焦点をあてる。時代を創る素材として郷土の文化発展に寄与した、かっての児玉文庫について学ぶとともに、「児玉源太郎」の足跡とその再発見、また、電気事業の父「矢嶋作郎」について学びます。
日程 10月25日(土)・10月26日(日)
定員 50名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 周南市立中央図書館


『秋吉台の過去・現在・未来』
【授業内容】
我が国最大のカルストである秋吉台を構成する石灰岩の驚きの形成発達史や興味あるコウモリの生体などについて学びます。さらに秋吉台における人間のかかわりとして、東大寺の大仏鋳造に使われた銅を産出した長登銅山について学びます。最後に地域の活性化も視野にいれた様々な活動の一環として、既に認定されたラムサール条約や現在申請中の美祢ジオパークについて、活動の趣旨や目的、具体的活動内容について学びます。
日程 6月14日(土)・6月15日(日)
定員 55名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 美祢市立秋吉台科学博物館(美祢市)

≪平成25年度≫

『柳井・周防大島の暮らしと民俗』
【授業内容】
周防灘に面した柳井と周防大島に営まれてきた暮らしを、民俗を手掛かりに学ぶ民俗学講義です。
第1日目は柳井市で面接授業により、この地域の民俗の特徴を学び、次いで重要伝統建造物郡に指定されている「白壁の町並み」を歩き、商家むろやで使われてきた諸道具を収蔵・展示している「むろやの園」でかつての商家の暮らしを道具を通じて具体的に学びます。
2日目は、周防大島へバスで移動し、周防大島独特の暮らしぶりを物語る施設や道具、さらには吸おう大島出身の民俗学者・宮本常一の残した記録や写真を通じて、離島の民俗と精神を学びます。
日程 10月26日(土)・10月27日(日)
定員 45名(一般枠5名)
受講料 5,500円
会場 柳井市中央公民館(柳井市柳井)
周防大島町東和総合センター(周防大島町平野)


『長門北浦の暮らしの民俗』
【授業内容】
北浦と呼ばれる山口県北西海沿い地域を対象に人々が風土をどのように捉え、その中で暮らしていたかを学ぶ民俗学講義です。
面接授業を古くからの癒やしの場であった俵山温泉で行い、1日目はこの地域の民俗を学んだ後、湯町を歩き四季の湯治の様子・民間信仰を具体的に学習します。
2日目は古刹大寧寺の歴史を通して地域の文化を学び、続いて北浦の特徴的な祭礼と地域の民具(国登録民俗文化財)を通して海とつながる暮らしを学びます。
日程 6月15日(土)・6月16日(日)
定員 45名(一般枠5名) ※定員変更しました
受講料 5,500円
会場 長門市俵山温泉閣(山口県長門市俵山湯町)

≪平成24年度≫

『錦帯橋と宇野千代を見て感じ学ぶ』
【授業内容】
美しい錦帯橋は岩国藩の悲願で流出しない橋として建設されました。隣接している吉香公園では岩国藩の歴史が見られます。 ほど近くの宇野千代生家を含めこの一体は歴史・文化の風が強く薫ります。
吉香公園の一角にあるサンライフ岩国を会場とし、錦帯橋の歴史、構造、木造建築技術の伝承、 虹色に紡ぐ宇野千代の人生・主要作品、いわくに藩の特徴など岩国の歴史・文化を現地学習を含め見て、感じ、学びます。
日程 10月27日(土)・10月28日(日)
定員 55名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 サンライフ岩国(山口県岩国市横山二丁目7-28)


『山頭火と自由律』
【授業内容】
種田山頭火の生涯とその時代的背景や自由律俳句の歴史を学びます。定型俳句には納まらない心情を時代に即した言葉、自分のリズムで表現した山頭火の句を紹介します。
現代社会に生きる皆さんの身近な文学として自由律を学習します。
日程 6月9日(土)・6月10日(日)
定員 55名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 デザインプラザHOFU(防府市八王子二丁目8番9号)





≪平成23年度≫

『宇部の野外彫刻とまちつくり』
【授業内容】
宇部市の野外彫刻展UBEビエンナーレは、2011年に50周年記念を迎え、日本屈指の野外彫刻国際コンクールとなっています。宇部での彫刻によるまちづくりの歴史、意義を学びます。
 なお、講義とは別枠で、1日目の講義終了後、講義参加者のうち希望者と、講師、宇部市民、UBEビエンナーレ支援関係者とで交流会を予定しています。情報・意見を交換し、彫刻を生かしたまちづくりを共に学びましょう。
日程 11月12日(土)・11月13日(日)
定員 50名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 ヒストリア宇部(宇部市新天町1-1-1)


『金子みすヾのまなざし』
【授業内容】
金子みすゞの生地長門市仙崎で、みすゞの詩を題材に自分以外のものに対する思いやり、生命への慈しみ、またみすゞの中に広がる宇宙(コスモス)を学びます。
さらに、矢崎館長などによるみすゞの遺稿手帳の発見から世界へ広がっていくみすゞの甦りを解説します。
この他、詩の解説、詩から伺えるみすゞの生きた時代の背景、人生を振り返り、ゆかりの地を歩きながらみすゞの原点を追求します(香月泰男美術館訪問で香月のおもちゃの世界も)
日程 11月5日(土)・6日(日)
定員 55名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 長門市仙崎公民館(長門市仙崎 1374)
金子みすヾ記念館(長門市仙崎 1308)
香月泰男美術館(長門市三隅中湯免 226)


『画家香月の人間と絵画の魅力』
【授業内容】
2011年は山口県出身の画家、香月泰男生誕100年です。香月の「シベリア・シリーズ」は、画家のシベリア抑留体験をすぐれた芸術表現に昇華したもので、日本の美術史上高い評価を受けています。本講義の
@シベリア・シリーズを読む では、さまざま角度からシベリア・シリーズに分ん席、検討を加え、その歴史的・美術史的意義について考えます。
A香月泰男 人と障害では、一瞬に一生をかけ、多くの作品を紡ぎだした画家の障害と、心の軌跡を追います。
日程 10月15日(土)・16日(日)
定員 50名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 下関市立美術館(下関市調布黒門東町1-1)





≪平成22年度≫

『歴史の宝庫「周防国衙-防府」』
【授業内容】
1日目は防府の歴史・文化のうち、ひとがこの地に生活を始めた数千年前から、古代律令国家の成立の中で、周防国の中心として発展した奈良平安時代までを、遺跡や考古資料をもとに探っていきます。
2日目は戦国・徳川時代、明治維新の毛利氏・毛利藩が関わった歴史を経て維新後の明治・大正の華族としての毛利家など「周防の国」豊富の歴史・文化を現場も見て感じ学びます。
日程 11月6日(土)・7日(日)
定員 60名(一般枠15名)
受講料 5,500円
会場 防府天満宮参集殿(防府市松崎町 14-1)
防府毛利邸(防府市多々良 1-15-1)





≪平成21年度≫

『中世、山口を彩った大内文化』
【授業内容】
戦国時代、西国一の守護大名大内氏が三代にかけて山口に華やかにあふれさせた文化の香りは、司馬遼太郎の「街道をゆく-長州路」で触れられている国宝瑠璃光寺五十塔、雪舟による庭園、絵画、そして大内館跡にみられる。
講義は、約200年にわたる大内氏の歴史や文化についての総括的な講義で始まり、龍福寺を中心とした構造物の解体修理現場見学、考古学的見地から見た関係遺跡、雪舟庭園について、大内時代仏像のファイバースコープ調査映像、国宝「山水長巻」などの雪舟の絵画作品の解説等を行います。
日程 11月7日(土)・8日(日)
定員 55名(一般枠15名)
受講料 5,500円
会場 山口市野菜香亭(山口市天花1-2-7)


『中原中也の世界』
【授業内容】
詩人中原中也は、明治40年に現在の山口市湯田温泉に生まれ、短歌制作から出発し、ダダイズムやフランス象徴詩の影響を経ての輝きを放ち、現在も多くの読者を獲得しています。本講義では、日本の近代詩の歴史をふまえながら、中原中也の詩の特質を明らかにします。
日程 5月23日(土)・5月24日(日)
定員 70名(一般枠25名)
受講料 5,500円
会場 山口情報芸術センター(山口市中園町7-7)





≪平成20年度≫

『人骨から日本人のルーツを探る』
【授業内容】
300体を超える弥生人の人骨が出土した山口県西北部海岸の土井ヶ浜。ここから出土した弥生人の人骨は、日本人の起源、または縄文人との形質変化を考えるうえで重要な資料を提供する国の指定史跡です。ここの遺体は全て顔を西のほう、つまり海の方に向けて葬られています。この事から、ここの住民達の故郷は山口県北部から海を越えたところ、即ち朝鮮半島、もしくは中国大陸ではないかと考えられます。
本授業では、遺跡から出土した人骨から日本人のルーツを検証し、あわせて未来を推測してみます。
日程 2月14日(土)・15日(日)
定員 60名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 放送大学山口学習センター(山陽小野田市大学通り1-1-1)
※放送大学山口学習センターは移転しました(山口市吉田1677-1)


『壇ノ浦の戦いと奇兵隊誕生ドラマ』
【授業内容】
今年は、明治140年の年です。関門海峡は明治維新胎動の地で、高杉晋作の回天義挙がその第一歩ということができます。高杉晋作が関門海峡を舞台に展開した、維新へのドラマを解説します。また、関門海峡の海辺に立ち、なぜ、関門海峡が明治維胎動の地になったかも探求します。あわせて、源平最後の合戦の地、壇ノ浦なども訪ねます。
日程 11月8日(土)・9日(日)
定員 55名(一般枠10名)
受講料 5,500円
会場 赤間神宮(下関市阿弥陀寺町4-1)





≪平成19年度≫

『萩まちじゅう博物館』
【授業内容】
・歴史都市萩において展開している地域の文化遺産を資源とし、エコミュージアム概念を発展させたフィールドミュージアム構想に基づいた市域全体を博物館と見なしたまちづくりを紹介。
・明治維新胎動の地と言われ、幕末から明治にかけての日本をリードした多数の人材を輩出した萩は、皮肉にも近代化に取り残され、今なお江戸時代の町並みが残っている。幕末維新史講義後、江戸時代の古地図を使って・堀内地区を歩いてみる。
近世初期に成立したセユウ陶器『萩焼』。以来400年におよぶ作陶の歴史を、造形的観点から概観する。
日程 5月12日(土)・13(日)
定員 100名(一般枠20名)
受講料 5,500円
会場 萩博物館
山口県立美術館 浦上記念館