公開授業「壇之浦の戦と奇兵隊誕生のドラマ」の内容

平成20年11月8日(土)・9日(日)
場 所:赤間神宮
講 師:宮田尚(梅光学院大学教授)
     水野直房(赤間神宮宮司)
     安冨静夫(下関市史編集室市史編集委員)
1・2コマ目(宮田):1185年、平家は壇之浦で滅びました。これ以後、貴族の時代は武士の時代になりました。 『平家物語』は、この転換期の証言者です。語られていることのすべてが事実ではないけれども、その点も含めて、作者の伝えようとしているメッセージに耳を傾けたいと思います。具体的には、関門海峡を舞台とした、「壇浦合戦」「遠矢」「先帝身投」「能登殿最期」の各章段を取り上げます。
3コマ目(水野):平家一門とともに入水された安徳天皇を祭神とする赤間神宮の歴史について、当時の資料を中心に触れます。
4・5コマ目(安冨):今年は、明治140年の年です。関門海峡は明治維新胎動の地で、高杉晋作の回天義挙がその第一歩ということができます。 高杉晋作が関門海峡を舞台に展開した、維新へのドラマを解説します。また、関門海峡の海辺に立ち、なぜ、関門海峡が明治維新胎動の地になったかも探求します。あわせて、源平最後の合戦の他、壇之浦なども訪ねます。
       

〜受講者の感想から〜

赤間神宮での授業がとても新鮮で良かったです。神主さんのお話が、おもしろく 、とても楽しく、お人柄がうかがえました。長い時間のお話でしたが全くあきず、楽しい時間でした。

内容が盛り沢山で、忙しかったが充実していた。場所も観光 に最適で良かった。こういう機会でもなければなかなか来られない地だったので、本当に楽しく過ごせた。

壇ノ浦も自分の目で確かめて今までとは違う思いが致しました。

現在では筑前琵琶を聞くことなど難しいことなので、それが生で聞け たことは大変うれしかった。演奏は素晴らしかった。講義も大変勉強になりました。

テーマと内容にひかれて受講しましたが、実際戦場近くの赤間神宮内の教室は、戦いで死をとげた先人の人々のみたまの側で講師の先生方の語る内容には迫力がみなぎり当時の戦場面が浮かんでくるようで、大変分かりやすかった。