若者支援機関のタイプ

若者支援に関係する各国の取り組みをみると、おおよそ7つのタイプに分けることができます。どのような困難を抱えた若者も苦境から脱出することができ、生きる場を得ることができるためには、7タイプの取り組みが相互に密接に連携して、いつでもどこでも誰でも利用できる環境が整っていることが必要です。

1.早期発見・早期支援

困難を抱える若者を早期に発見し、長期継続的なサポートをしています。これらの制度やプログラムは、若者の生育歴・学校歴・家庭環境・心身の状態などを全体的に理解し、障害に立ち向かいチャレンジできるよう支援しています。そのために、関係者・機関・団体が連携することがコンセプトになっています。

2.青少年の育ちを応援する

どのような条件をもつ青少年にも、成長できる豊かな環境が与えられなければなりません。家庭に恵まれない青少年、躓いてしまった青少年に安心できる居場所と育ちの場を提供し、相談や情報提供、生活的スキルや社会的スキルを体得して自立できるための支援をしています。

3.学校に代わる「生きるための学びの場」

学校になじめない若者に対して、学校と社会、学ぶことと働くことを緩やかに繋ぎ、実体験を通して、生きることを学ぶ教育=活動=仕事の場です。 

4.職業教育・訓練

雇用流動化のなかで、職業に関する学びの必要性が高まっています。とくに、不利な条件をもつ若者が、不安定な労働市場を乗り切って、安定した仕事に就くまでの支援の取り組みをしています。

5.若者の起業支援

グローバル経済競争が激化するなかで、失業率の高い社会になり、恵まれた条件のない若者ほど失業しやすくなっています。そこで、雇用に代わる起業や社会的起業などの仕事の場作りの取り組みが広がっています。

6.意思決定への参加

青少年・若者が社会の諸活動へ参画することを進めること、とくに意思決定への参画は、欧州連合の重要な施策となり、加盟国の取り組みが進んでいます。あらゆる場で、<子どもの声を聴く>ことが、重要な施策となっています。

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