若者支援に関係する各国の取り組みをみると、おおよそ7つのタイプに分けることができます。どのような困難を抱えた若者も苦境から脱出することができ、生きる場を得ることができるためには、7タイプの取り組みが相互に密接に連携して、いつでもどこでも誰でも利用できる環境が整っていることが必要です。
困難を抱える若者を早期に発見し、長期継続的なサポートをしています。これらの制度やプログラムは、若者の生育歴・学校歴・家庭環境・心身の状態などを全体的に理解し、障害に立ち向かいチャレンジできるよう支援しています。そのために、関係者・機関・団体が連携することがコンセプトになっています。
- ▶ Connexions City Center (イギリス)
- ▶ Centrelink (オーストラリア)
- ▶ Mission Australia (オーストラリア)
- ▶ Youth Café Bankstown Home Base (オーストラリア)
- ▶ NSW Police Force (オーストラリア)
- ▶ Connexions base K/S Youth Information Shop (イギリス)
どのような条件をもつ青少年にも、成長できる豊かな環境が与えられなければなりません。家庭に恵まれない青少年、躓いてしまった青少年に安心できる居場所と育ちの場を提供し、相談や情報提供、生活的スキルや社会的スキルを体得して自立できるための支援をしています。
- ▶ Connexions base K/S Youth Information Shop (イギリス)
- ▶ Willoughby City Council Chatswood Youth Centre (オーストラリア)
- ▶ Wesley Mission (オーストラリア)
- ▶ Dr.Susan Goodwin (オーストラリア)
- ▶ Planet X Youth Centre (オーストラリア)
- ▶ BAYC(Birmingham Association of Youth Clubs) (イギリス)
- ▶ Birmingham Strategic Partnership (イギリス)
- ▶ Birmingham City Council Youth Service (イギリス)
- ▶ Youth-wise Detached Project (イギリス)
- ▶ Nuorisokoti Maininki (フィンランド)
- ▶ Korson Settlmentti (フィンランド)
- ▶ Finnish Youth research network (フィンランド)
- ▶ Orewa College (ニュージーランド)
- ▶ Ministry of Youuth Development (ニュージーランド)
- ▶ Ministry of Education (ニュージーランド)
- ▶ Youthline (ニュージーランド)
- ▶ Bays Youth Community Trust (ニュージーランド)
学校になじめない若者に対して、学校と社会、学ぶことと働くことを緩やかに繋ぎ、実体験を通して、生きることを学ぶ教育=活動=仕事の場です。
- ▶ MTC Work Solutions(オーストラリア)(2008年3月)
- ▶ Warrakirri College(MTC Work Solution) (オーストラリア)
- ▶ Green Corps (オーストラリア)
- ▶ St. George Careers Development (オーストラリア)
- ▶ MTC Work Solutions (オーストラリア)(2008年9月)
- ▶ Positive Steps(Acocks Green Detached Project) (イギリス)
- ▶ NATIONAL WORKSHOP ASSOCIATION(Valtakunnallinen Työpajayhdistys)
(フィンランド) - ▶ WooDoo Workshop (フィンランド)
雇用流動化のなかで、職業に関する学びの必要性が高まっています。とくに、不利な条件をもつ若者が、不安定な労働市場を乗り切って、安定した仕事に就くまでの支援の取り組みをしています。
- ▶ St. George Careers Development (オーストラリア)
- ▶ Department of Education, employment and Workplace Relation (オーストラリア)
- ▶ Bradield College (オーストラリア)
- ▶ The city of Manukau Education Trust (ニュージーランド)
- ▶ TAFE (オーストラリア)
グローバル経済競争が激化するなかで、失業率の高い社会になり、恵まれた条件のない若者ほど失業しやすくなっています。そこで、雇用に代わる起業や社会的起業などの仕事の場作りの取り組みが広がっています。
- ▶ MTC Work Solutions(オーストラリア)(2008年3月)
- ▶ Jericho Foundation (イギリス)
- ▶ MTC Work Solutions (オーストラリア)(2008年9月)
- ▶ Social enterprise AELITA OSUUSKUNTA (フィンランド)
- ▶ VATES foundation (フィンランド)
青少年・若者が社会の諸活動へ参画することを進めること、とくに意思決定への参画は、欧州連合の重要な施策となり、加盟国の取り組みが進んでいます。あらゆる場で、<子どもの声を聴く>ことが、重要な施策となっています。